WordPressのバックアップ方法

こんにちは、ルカです。

「非エンジニアの視点から、WordPressを楽しく学ぶ」をテーマに執筆しています。1記事あたり15分〜1時間程度でセットアップできるようまとめていますので、少しずつWordPressを更新してくださいね。

今回は、WordPressのバックアップ方法についてご紹介します。

何をバックアップすべきか

バックアップというと、非エンジニアの私としては、文章画像だけバックアップをして、満足してしまいそうです。

ですが、WordPressの場合、この2つだけをバックアップしたのでは、十分ではありません。他にも、例えばカテゴリタグといった情報、サイトのデザイン、それから、システム面のバックアップも必要になります。

バックアップとひとことで言っても、意外とやることが多いのです。そこで、何の情報を保存しておけば良いか、下記のようにカテゴライズしてみました。

  • データベース:文章やカテゴリ、タグなどの情報
  • メディア:画像や音楽ファイルなど
  • テーマ:サイトのデザイン
  • その他:システム系のファイル、プラグインなど

WordPressのバックアップといえば、こんな感じになるのではないでしょうか。では、どのようにしてバックアップするのでしょうか。

方法は2つ。フォルダからのバックアップと、プラグインからのバックアップです。私はプラグインからのバックアップの方が、簡単で抜け漏れが少ないためお勧めしますが、フォルダからのバックアップを学ぶことで、WordPressのフォルダ構造などの勉強にもなるため、フォルダからのアナログ的なバックアップ方法も一応ご紹介します。

とりあえずなんとなくバックアップできていればいい、という方は、「フォルダからバックアップする方法」を読み飛ばして、「プラグインからバックアップする方法」を読んでくださいね。

フォルダからバックアップする方法

フォルダからアナログ的にバックアップする場合は、WordPressの管理画面からではなく、主にサーバーの管理画面(必要な方は、FTPソフトなど)を使います。

a)データベースと、b)メディア・テーマ・その他では、バックアップ方法が多少異なりますので、それぞれ説明していきます。

a)データベースのバックアップ方法

データベースについては、サーバーの管理画面などから、直接データベースをダウンロードすることができます。

例えば、さくらインターネットの場合は、こちらのリンク先のような方法(公式ヘルプページより)で、データベースをエクスポートすることができるようです。これについては、サーバーごとに異なるので、お使いのサーバーの方法をご確認ください。

なお、プラグイン(例えば、セキュリティ対策でもご紹介したプラグイン「All In One WP Security & Firewall」など)でも、データベースのバックアップを取ることができます。

b)メディア・テーマ・その他のバックアップ方法

メディア、テーマ、その他システム系の項目については、サーバーの管理画面のうち、フォルダ管理できる画面からダウンロードします。

具体的には、WordPressをインストールしたファイルのうち、「public_html」というフォルダを、フォルダごとダウンロードすればOKです。

ただし、部分ごとにダウンロードしたい場合は、下記に格納されているので、必要なファイルだけダウンロードしても大丈夫です。

  • メディア:wp-content>uploads
  • テーマ:wp-content>themes
  • その他:その他のファイル(プラグインは、wp-content>plugins)

プラグインからバックアップする方法(推奨)

次に、プラグインからバックアップする方法をご紹介します。個人的には、こちらの方が簡単で、抜け漏れも少なくて済むためお勧めです。

BackWPupが使いやすい

私は、BackWPupというプラグインを利用しています。他にもバックアップのためのプラグインはたくさんありますが、BackWPupが一番分かりやすく、解説も多いので使いやすかったです。

BackWPup設定方法

BackWPupをダウンロードし、有効化したら、「新規ジョブを追加」をします。ジョブは、「こんな風にバックアップしてくださいね」といった、注文リストのようなものです。

多くはデフォルトのままで大丈夫ですが(環境や好みによって、適宜見直してくださいね)、下記は設定してください。

  • 一般>このジョブの名前:ファイル名のようなもので、なんでもOKなので、任意の名前をつける。
  • 一般>バックアップファイルの保存方法:フォルダーへバックアップにチェック(wp-content>uploads内に保管されます)。特別に要望があれば、他でも構いませんが、特に容量が多い場合、「メールでバックアップを送信」は避けた方が無難です。エラーが起こることが多々あります。
  • スケジュール>ジョブの開始方法:「WordPressのcorn」を選択
  • スケジュール>スケジューラー:例えば週1回など、希望のスケジュールに設定する

上記の設定では、データベースも、メディア・テーマ・その他システム系についても、まるっとバックアップされますが、設定次第では、部分ごとのバックアップも選ぶことができます。

BackWPupで今すぐバックアップしたい場合

BackWPupの設定方法は先ほどご紹介した通りですが、スケジュール通りではなく、今すぐバックアップしておきたい場合がありますよね。

そんな時は、「ジョブ」から、先ほど設定したジョブを選び、「今すぐ実行」をクリックすると、すぐにバックアップが始まります。

完了したら、「バックアップ」からダウンロードすることができます。

バックアップが役立つ場面とは?

最後に、どんな場面でバックアップが役立つかを考えてみたいと思います。

WordPressを使っていて「バックアップは必要ない」と感じる方は少ないかもしれませんが、バックアップが役立つ場面をきちんと考えておくことで、どうバックアップすべきかが見えてくると思います。

私としては、下記のような場面でバックアップが必要だと想定しています。

  • ブログのデザインや性能をアップデートする時
  • 万が一、データが消えてしまった時

ブログのデザインや性能をアップデートする時、例えば背景の色を変えたい時や、プラグインを更新したい時、テーマのバージョンアップの時などです。本来は、デザインや性能を改善させるために行うのですが、互換性の問題でうまく機能しなかったり、単純にミスで重要なプログラムを消してしまったりすることがあります。

また、万が一、間違えてデータを消してしまったり、例えば第三者から攻撃されて、ブログの内容を書き換えられてしまったりした時。バックアップを取っておくと、スムーズに現状復帰をすることができます。

そういえば、こんなエピソードがありました。エンジニアの知り合いに、絶対大丈夫なセキュリティの方法について聞いたところ、「絶対に大丈夫」というのは難しいので、万が一被害にあった場合、被害が最小限になる方法と、すぐに現状復帰できる方法を考えておくのも大事。と教えてもらいました。

私のブログの場合は、個人情報などは所有していないので、情報漏洩などはほとんど心配する必要はなさそうですが、サイトを意図しないものに書き換えられたり、違法行為の踏み台にされたりする可能性は否定できません。

セキュリティ対策については、以前に以下の記事である程度の対策は取りましたが、

万が一被害に合った場合の対策として、すぐに現状復帰できるよう、今回バックアップ方法について見直しました。(アナログ的な方法でバックアップしていたのですが、自動的に、定期的にバックアップされるようにしました)

非エンジニアの身としては、バックアップなどの作業は正直面倒臭く、コンテンツに力を入れたいと感じるかもしれませんが、プラグインなどで自動化させることで簡単に対策できますので、ぜひ試してみてくださいね。