<語学留学の罠>留学をすれば、英語を話せるわけではない!
こんにちは、ルカです。
東京オリンピックも近づいてきている2019年、英語を話せるようになりたい!と思う方も多いのでは?
英語学習と言えば、TOEICの勉強や英会話学校など様々ですが、なんといっても憧れは留学!留学すれば英語がペラペラになる!そんな風に思っている方も多いのではないでしょうか。
ひとえに留学と言っても、2週間〜の短期留学もあれば、大学や大学院への進学、交換留学など様々なスタイルや選択肢があります。
でも、残念ながら、留学をしたからと言って必ずしも英語が話せるようにはならないのが実情です。私の周りにも留学をしたのに、全く英語が話せない人がいます。
そんなわけで、本日は語学留学で英語を上達させるためのポイントをお話しします。私は語学学校に留学したので、主に語学学校についてお話しますが、基本的な考え方は他の留学スタイルでも同じだと思いますので、良ければ参考にしてみてくださいね。
目次
何ヶ月くらい留学すれば、英語が話せるようになる?
英語勉強中の友人からよく聞かれる質問ですが、これは答えるのがとても難しいです。何故なら、半年くらいの留学でペラペラになった人もいれば、3年留学しても、全然話せない人がいるからです。
大まかな感覚としては、ほとんど英語を話せない社会人が、半年でだいたい困ることなく話せるようになったら、かなり早い方だと思います。留学だけで英語を話せるようになりたいのなら、最低でも1年、人によってはもっと欲しいところですが、短期留学と日本での勉強を組み合わせても、英語は話せるようになりますので、安心してください。
実際に私も短期留学と日本での勉強を組み合わせて、英語が話せるようになりましたので、自分に合ったスタイルで上達していきましょう。
語学留学での英語上達のポイント
語学留学で少しでも英語を上達させるためのポイントは、下記の3つです。
- 留学前時点での英語力
- 留学時点での年齢
- 留学中の積極性
それぞれ解説していきます。
ちなみに、年齢については◯歳までに留学すべきといった意味ではなく、むしろリタイアしてから留学している方もいます。タイトルだけ見ると誤解しやすいので、まずは解説を読んでみてくださいね。
1. 留学前時点での英語力
フィリピン留学などで主流のマンツーマンレッスンを除き、多くの語学学校ではほとんどがグループレッスンです。1クラス10〜20人前後くらいの学校が多いのではないでしょうか。
そして、その多くは留学前の英語力でクラス分けされます。このクラス分けがポイントで、自分と似たような英語力の人たちが集まって授業を受けることになります。
それで何が起こるかというと、留学前の英語力が低いと当然、クラスメイトの英語力も低くなります。授業にはクラスメイト同士で会話をするようなものも多いため、英語力が低い者同士で話すと、全くコミュニケーションが取れない!という事態が起こります。
例えば、foodやeat、good、nice、colorといった、超初歩レベルのワードはみんな知っていても、recognize、distinguish、availableなどの基本レベルのワードは通じたり、通じなかったりします。自分はワードを知っていても、相手がそのワードを知らないので、言いたいことを別の表現にしなくてはならない。でも、自分も表現の幅が狭くて言葉が出てこない。
最終的に、生徒同士では会話にならずフラストレーションが溜まったり、先生を通してしか会話ができなかったりすることもあります。お金を出してせっかく留学したのに、成長している感じがしないのです。語学学校では、そんな人をたくさん見ました。
一方、クラス分けである程度上のクラスに入ることができると、ほとんどの人が多様な表現をすることができます。少々自分の知らないワードがあっても、相手が言い換えてくれます。当然、逆の場合も自分がある程度言い換えることができますので、相乗効果でどんどん表現の幅が増えていきます。
1年くらいの留学であれば、最初は英語力が低くてもクラスアップしていきますので、その場で頑張れば大丈夫です。1ヶ月くらいの留学の場合でも、会話は成立せずとも新しい世界を見ることができた!と、英語を勉強するモチベーションアップに繋がったという人もいます。何をどう感じるかは人それぞれですが、留学前に少しでも英語力を上げておくことで、より効果的な留学になりますので参考にしてくださいね。
2. 留学時点での年齢
これは正直に言います。若ければ若いほど、上達が早いです。
20代、特に後半以上の社会人の場合は、1年留学しても、ペラペラに話せるまで多大なる努力が必要です。しかし、10代で1年留学した子達の流暢さといったら、嫉妬せずにはいられません!
少し話は逸れますが、大学入学くらいまでの年齢で地方から東京に移住した場合、ほとんどの人が標準語を話すようになるのに対して、大学卒業以降くらいの年齢で東京に移住した人は方言が消えないことも多いですよね。私の個人的な感覚ですが、同じように大学生くらいまでに英語を身につけると、発音も英語脳もネイティブに近いというケースが多いように思います。
じゃあ、ある程度の年齢から始めたのでは遅いのかといったら、そうではありません。働き盛りの30代、40代はもちろんのこと、リタイアしてから英語を学びに来ている人もたくさんいます!逆に年配の方ほど本気度が高く、若い人よりも上達が早いケースもあります。
あくまでも、同じやり方・本気度であれば、年齢が若い方が習得スピードが速いというお話です。
もっと言えば、留学に行くなら、今が一番若いですよ!ということ。何歳から始めても遅いなんてことは絶対ありませんが、後回しにすればするほど、上達スピードが落ちます。人生は一度きり、過ぎた年齢は変えられないので、できる限り早い段階で行くことをお勧めします!
3. 留学中の積極性
留学のメリットは、とにかく英語をシャワーのように浴びられること。もちろん、他にもたくさんのメリットがありますが、まずは一旦置いておいて。
実は、せっかく留学しても、英語のシャワーは自動的に降ってこなかったりします。特に、1. 留学前時点での英語力でも書いたように、初級のクラスに入ってしまうと、極端に会話のチャンスが少なかったりします。
これは後ほど別の記事で書きますが、寮やホテルの場合は自分から外に出ないと喋る機会がなかったり、ホームステイも当たり外れがあり、必ずしも手厚く面倒を見てくれるホストファミリーばかりではなかったりします。
また、国や都市によっては日本人比率が高く、クラスの半分以上が日本人ということも…。私も、最初の留学では日本人と韓国人が多かったので、日本人・韓国人のグループでつるんでいました。それでも、グループの半分が韓国人だったのが救いで、どうしても必要な時以外は英語で話していました。ですが、英語がカタコトな日本人だけのグループで英語を話す…はずがありません。
これは日本人に限らずどの国でも同じで、2回目の留学の時はクラスの半分以上がフランス語圏出身だったので、フランス語が飛び交い理解できないことがよくありました。
留学では、積極的に発言することはもちろんですが、積極的に英語を使う場所・グループに参加したかどうかでも、上達するか否かに大きく影響します。
まとめ
長くなりましたが、語学留学で英語を上達させるポイントは以上の3つです。あえて3つの中で一番大事なポイントはというと、3. 留学中の積極性が一番重要です。
留学前の準備も大事ですが、準備に何年もかけるくらいなら、思い切って行って、留学中に力を注いだ方が上達が早いからです。
ぜひ3つのポイントを参考に、楽しい留学生活を送ってくださいね!